「私たちが考える審美治療」とは?
では、綺麗な前歯はどのような条件を満たしていればいいでしょうか? 当院では、「ゴールデンプロポーション」を利用して審美治療を行っています。ヨーロッパの美術、建築にも利用されていますし、日本にも同様な大和比というものが存在します。歯に関しては、人種ごとに形や大きさの特徴があり、私たち日本人は白人と比べた場合、縦 : 横の比率が違っていて、若干横に対して縦方向に短めの形態をしています。当然、このような歯の形を見慣れているということを背景に審美的な歯の形をオーダーメイドで作製していきます。
ところで、美しいと感じる大きさや形態は、患者様の主観的な要素がかなりの部分で反映できますが、歯科医師として、一番重要と考えていることがあります。それは、「歯の裏側から先端にかけて付与する機能的な形態」です。やはり、機能が優先してこその「審美治療」だと実感しています。
その一番重要な機能を含め、審美的な要素を私なりに重要な順に並べました。
【1】機能(歯の裏側から先端にかけて付与する機能的な形態)
(注 : 顎関節、奥歯の噛み合わせに問題がないという前提です)
【2】歯の並び方
【3】口唇との関係
【4】歯肉(歯茎)の形
【5】歯肉の色
【6】歯の形
【7】歯の色
どんなに白い歯でも歯の並び方によっては、それほど審美的に見えなかったり、歯肉が黒かったら他が完璧でも綺麗に感じないかもしれません。これらの7項目が網羅されていると、「機能と審美」を兼ね備えた審美治療を行う事ができます。
そして、最後に「使用する材料」の選択になります。
治療方法の違いによる分類
では、実際の治療方法の違いによって、何が改善するかを分類してみました。
矯正(マウスピース ワイヤーによる部分矯正 歯の挺出などによって違いがあります)
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
歯肉形成
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
歯肉移植
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
歯肉の漂白
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
歯根カバー
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
ダイレクトボンディング
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
ラミネート
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
フルカバータイプのセラミック(メタル補強)
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
フルカバータイプのセラミック
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
歯のホワイトニング
1 : 機能 2 : 歯の並び 3 : 口唇との関係 4 : 歯肉の形 5 : 歯肉の色 6 : 歯の形 7 : 歯の色
ですが、一度削ってしまった歯は戻ってきませんし、治療は永久に予後がいいわけではありません。自信に満ちあふれたスマイルが手に入るように、安易に決めずに、時間をかけて納得がいくまで私たちとじっくり相談して、治療方法を選んで頂きたいと考えます。