写真でみる事例集
Case
4本のインプラントで入れ歯を固定

治療前
歯周病のために、全ての歯は抜歯でした。上顎は総義歯、下顎はインプラントに固定された義歯による治療(シンコーンシステム)を行いました。CT上で治療計画をたて、そのデータから、患者様の顎骨と同じ形態の3次元光造形モデルとインプラントのドリルガイドであるサージガイドを作製しました。
CTから、下顎の歯槽骨の上部が細く切り立っているのが確認できていたので、そこを削除するための、ガイドも作製しました。
最終的には、義歯は4本のインプラントによって支えられます。

治療完了
この症例の治療内容と料金、副作用(リスク)について
治療メニュー | 下顎無歯顎に外科用のガイドを使用したインプラント手術と、4本のインプラント支持によるオーバーデンチャーによる補綴治療 |
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治療内容 | 歯科インプラント治療とは、歯の抜けた部分のあごの骨に、デンタルインプラント(人工歯根)を埋め込み、人工の歯をその上に装着する治療法です。下顎の総義歯は、上顎に比べて安定度が悪いことも少なくありません。この症例では、下顎の左右のオトガイ孔間(元は前歯〜小臼歯部)に、CTデータから作製した外科用のガイドを使用し、インプラント埋入手術を行いました。それらの4本のインプラントを使用する事で、総義歯をインプラントのアバットメント部分に着脱式の装置を使い、固定しています。 |
治療の副作用 (リスク) |
手術の際には、下顎骨内の太い神経・動脈・周囲の顎骨を傷つけない様に、術前に、外科的・噛み合わせ的な側面から十分な診査を行います。また、術後1〜2週間に腫脹・内出血などがおきることもあります。まれに、インプラントが骨と結合せずに、脱落することや、治療中の仮義歯、治療後の義歯については、欠けたり、摩耗したり、外れることもあります。歯槽骨・歯茎の状態によって、治療の難易度がことなるために、必ずしも同様の結果になるとは限りません。 |
治療価格 | インプラント4本分と、外科用ガイド、総義歯(仮義歯と最終義歯)、シンコーンアバットメント4本分の合計で、200万円〜250万円(歯槽骨・歯肉の状態・義歯の種類などによって異なります) |
症例写真
初診時です。全ての歯に歯石が多量に付着しています。上の左の奥歯と下の右の奥歯がすでに歯を失っています。また、歯は大きく動揺しています。
抜歯直後の口腔内です。
インプラントが骨と結合したあとに、シンコーンアバットメントをセットします。4つのアバットメントが平行になる様にします。
上下の入れ歯です。下の入れ歯には、先ほどのゴールドキャップが組み込まれていますので、口腔内では非常に安定します。
治療後のレントゲン写真です。