世に溢れるインプラント失敗事例の多くは経験・知識不足の医師により起こっています。
私は、虫歯の治療、歯周病の治療、クラウン・ブリッジ・入れ歯の治療、難しい親知らずの抜歯、顎関節症、予防歯科、審美歯科など一通りの歯科診療は十二分にできるようになった歯科医師が、さらに専門的なトレーニングを積んでインプラントを行う方が精度の高い診療ができると実感しています。
インプラント治療の主な失敗事例は以下のようになります。
手術にともなうこと
- 神経損傷
- 動脈損傷
- 手術時、手術後の感染
- 術後、時間が経過しても、歯磨きの時に痛い
補綴にともなうこと
- 噛めない(噛み合わせがあわない)
- 舌にあたる
- 審美的に受け入れられない
- 歯磨きがしずらすぎる
- 割れる
- 口が開きにくい
- 顎がいたい
インプラント周囲炎(歯周病と同様です)
- 膿がでる
- 臭う
- 手術時、手術後の感染
- インプラントが脱落する
などが挙げられます。
これに対する予防策は、十分な臨床経験とトレーニングを積んだ歯科医師が治療をするといった前提で、術前の徹底的なオーラルハイジーン、オペ時の感染予防対策、丁寧なインプラント手術、十分に考慮した補綴設計と、定期的な検診とメンテナンスです。
主にチタンでできているインプラントフィクスチャー自体は、かなり長期的に安定しますので、患者様と歯科医師とがしっかりと協力し、以上のことに気を付ければ予後は良好です。