歯科用CTと医科用CT
(しかようしーてぃーといかようしーてぃー)
CTによる3次元の高画質画像を用いることで、インプラント治療の際の様々な診断に役立つことがあります。また、断層方式パノラマX線撮影法や口内法X線撮影法では判別できない口腔内の状態の精査に有効な場合もあります。
歯科用CTは、コーンビーム方式を用いているため、コーンビームCT(CBCT)とも言われます。ファンビーム方式の医科用CTと比較して、以下のような利点・欠点があります。
利点 医科用CTに比べて
装置がコンパクトで安価
被曝量が少ない
空間分解能が高い(0.1mm単位での診断が可能)
金属アーチファクトが少ない
短時間で三次元画像を穀zできる
欠点 医科用CTに比べて
CT値の精度が低く、組織学的変化があまり反映されない
骨の固さの違い(骨質の4つのタイプの違い)がわからない
画像にノイズが多い(一見きれいに画像が見えますが、修正が大きくかけられていますので、誤差が大きいです)
撮影範囲が狭い
三次元的光造形モデル(サージガイド)
より正確で安全な当医院のインプラント治療
当医院では、CT撮影された患者様の画像をコンピュータ上で3D化(立体化)しています。従来のレントゲン写真に比べ、より正確に顎の骨の状態を知ることができるのです。
この立体の画像上で、コンピュータによる解析・インプラント手術のシミュレーションを行い、シミュレーションしたとおりの最適な位置に、インプラント埋入をガイドすることもできるようになりました(サージガイド)。これにより、手術時間の短縮化をはかり、術中の合併症を防ぐなど、術前のイメージ通り安全にインプラントの埋入が行えます。1) CTスキャン後、データをコンピュータ解析します。骨の厚さや幅、高さ、神経や血管の走行がわかります。
2) コンピュータ解析のデータをもとに患者様の顎と同じ型の模型を作りました。インプラントを埋入する正確な位置がわかります。三次元的光造形モデルを作製しました。この3D画像上で、実際のインプラント手術をシミュレーションします。